日本薬剤師会は8月25日、診療報酬改定にともなう後発医薬品の使用状況に関するアンケート調査の速報値をまとめた。4月に処方せん様式が変更され、「後発医薬品への変更可」のチェック欄が新設されたことから調査したもので、4月分、5月分ともに「後発医薬品への変更可」等の処方せん(一般名処方も含む)は18%台で、実際に後発医薬品に変更した処方せんは1%台にとどまった。「変更可」の処方せんの診療科は内科が82.5%と圧倒的に多い。患者が後発医薬品に変更した理由は、「一部負担金が軽減する」、「テレビなどのCMをみて」が多く、製薬企業などの後発医薬品の啓発が影響を与えている。
調査対象は、日本薬剤師会の医療保険委員会126薬局から回答を得た。
4月の1施設あたりの処方せん枚数は1915.7枚、うち「後発医薬品への変更可」等の処方せんは347.7枚(18.2%)、実際に後発医薬品に変更した処方せんは31.2枚(1.6%)で、後発医薬品情報提供料の算定回数は4.1回(0.2%)だった。
5月の1施設あたりの処方せん枚数は1992.5枚、うち「後発医薬品への変更可」等の処方せんは371.5枚(18.6%)、実際に後発医薬品に変更した処方せんは35.8枚で、後発医薬品情報提供料の算定回数は4.9回(0.2%)であった。
関西2府4県の医薬分業率は!!
京都 33.9%
大阪 40.5%
兵庫 54.8%
奈良 40.6%
和歌山 30.5%
全国平均が56.4%です。
兵庫県だけが全国を上回ります。
大阪・京都・和歌山などまだ調剤薬局開設の市場があるように思います。
基幹病院や自治体病院も分業は済んでおり、今後200床未満の未分業病院と開業医様の医薬分業が進んでいかなくてはなりません。
昨年度医療費過去最高
厚生労働省は7月26日、2005年度の「医療費の動向」をまとめ、中央社会保険医療協議会に報告した。医療保険と公費負担医療の対象となる概算医療費の総額は、前年度比3・1%(9700億円)増の32兆4000億円で、過去最高を更新した。70歳以上の高齢者の医療費が5・7%(7300億円)増え、総額を押し上げた。
1人あたりの医療費は、3・1%(8000円)増の25万4000円だった。患者が医療機関を受診した延べ日数は0・3%減ったが、1日あたりの医療費は医療技術の高度化などで3・4%(400円)増えた。
概算医療費の総額は、03年度から前年度比で増加が続いている。06年度は医療機関に支払う診療報酬がマイナス改定されるなど医療制度改革が実施されるため、厚労省では「少なくとも増加のペースは鈍るはずだ」と見ている。
国保中央会(斉藤十朗会長)は6月21日の記者会見で、平成17年度分の国保医療費速報を発表、初めて総額で19兆円を突破したことを発表した。
市町村分と国保組合分を合わせた総額は、前年度比4.2%増の19兆287億円となった。市町村分は4.3%増の18兆2742億円。医療機関の稼働日数は、前年度よりも0.5日多い。
市町村分をみると一般4.4%増の6兆890億円、退職14.9%増の2兆9059億円、老人1.4%増の9兆2793億円となった。
1人当たり医療費は3.9%増の38万2034円で、一般4.6%増の21万1376円、退職4.6%増の37万7295円、老人5.2%増の81万9335円となり、老人は一般の約4倍となった。
都道府県別に1人当たり医療費をみると、最も高いのは高知県で49万865円、次いで山口県48万9106円、北海道48万7426円の順。最も低いのは千葉県の30万7908円で、次いで沖縄県30万8194円、埼玉県31万3817万円となっている。最高と最低の差は約1.6倍。16年度は北海道、山口県、広島県の順番で、高知県は4番目。最低は沖縄県で千葉県は2番目に低かった。
老人分の1人当たり医療費は、最高は福岡県が101万3973円で初めて100万円を超え、北海道99万7045円、高知県96万6870円と続く。最低は長野県の67万4312円で、次いで新潟県68万5030円、山形県69万8907円となった。最高と最低の差は約1.5倍。16年度も上位3道県、下位3県は17年度と同じ順番だ。
MRSAに効く新抗生物質を発見
院内感染の原因となる細菌の中でも最も恐れられているメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)などを殺す強力な抗生物質を発見したと、米製薬大手メルクの研究チームが、18日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
研究チームは、25万種に及ぶ天然物質の抽出物の殺菌力を調べ、南アフリカの土壌から採取した放線菌が作る低分子化合物が強い殺菌力を持つことを突き止め、プラテシマイシンと名づけた。
MRSAに感染したマウスで試したところ、効果が確認でき、副作用もなかったほか、VRE、肺炎球菌などに対しても強い殺菌作用を示した。
さらに、この物質が働く仕組みを調べたところ、細胞の脂質合成にかかわる酵素を阻害することが判明。既存の抗生物質と仕組みが似ていると、耐性菌が出現しやすいが、この物質のように、脂質合成を阻害する抗生物質は例がないという。
薬剤耐性菌に詳しい国立感染症研究所細菌第2部の荒川宜親部長は「MRSAなどに有効な抗菌薬は少なく、治療は手詰まり状態で新薬が期待されていた。この抗生物質は、全く新しい仕組みらしく画期的だ。毒性も低く、臨床的にも期待できる」と話している。

薬剤師求人ホーム
求人情報検索
